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Service experience camp2015 参加レポート

2015年11月13日と14日に、ドイツのベルリンで開催されたService experience camp2015(SXC15)にグラグリッドの尾形が参加してきました。

Service experience camp2015

年に一度、世界規模で開催されるService Design Global Conference(SDGC)とはまた違った趣向で、比較するとかなりカジュアルなイベントでした。イベントの位置づけとしては、SDGCがサービスデザインの概念や理論、方法論、トレンドに目を向けているとすれば、SXCは手技法やネットワーキングに重きを置いている印象を受けました。参加者はヨーロッパを中心に200名ほど。私は初参加でしたが、運営者と参加者の垣根が低く、みんなで場を創り上げる一体感が非常に楽しかったです。
ここでは、そのSXCのイベントとしての特徴をお伝えしたいと思います。

1.参加者と共に自身が考えている手技法をブラッシュアップしていくBar Camp

SXCの最大の特徴は、Bar Campというセッション。参加前は、Bar Campと聞いて飲みながらディスカッションなどをするのかと本気で思っていました。ですが、残念ながら?、、、飲みながらではありませんでした。。。

Service experience camp2015

Bar Campはセッションを開きたい人たちが、セッションシートに自分の行いたいセッションタイトル、形式(トーク/ワークショップ/ディスカッション)、概要を書いて、それぞれ1分間プレゼンを参加者に対して行います。

Service experience camp2015

Service experience camp2015

セッションは、1セッション60分で同時に5つほど行われ、参加者はどのセッションに参加するか選んで、そのセッションに参加する、という流れです。

Service experience camp2015

Service experience camp2015

サービスデザインに関するオリジナルの手法を披露するセッション、今温めているアイデアに意見をくださいというセッション、あるテーマについてディスカッションするセッション、など何でもありな内容です。

Service experience camp2015

特に私が印象的に感じたセッションは、Mauro Regoさんの“Visualizing processes”

Service experience camp2015

最初は、絵の描き方のワークショップかと思ったのですが、全く違いました。ワークで行ったのは、トーストを焼くプロセス。これを4コマで描く。5人組になって、各自が描いた絵を突き合わせて、4コマ×5人=20コマから大事なプロセスのみを4つ選んで、トーストを焼くプロセスを表現する、というもの。実はこれは練習で、メインは「休日」をテーマとしたワーク。休日の過ごし方を同様に各自が記述して、グループに披露。それを時系列に並べて、様々な要素が詰まった休日の過ごし方の流れを作成。私のグループでは朝起きてから夜寝るまでつながりました。

Service experience camp2015

そこから、記述されている内容を考えるために必要なことを記述(どこにいく?いつ?だれと?持ち物は?)など。して、まとめると「休日の過ごし方キャンバス」ができあがる、という内容でした。

Service experience camp2015

これは、あるテーマに対して、キャンバスをゼロから作る、ということができる面白さがありました。組織開発などでも使えるなと思ったのですが、Mauroさんのキャンバスの作り方ワークが続きであるそうです。
他のBar Campでは、SXC用のイベントアプリを開発したんだけど、改善するにはどうすればいい?というディスカッションのセッションや、幾何学模様のカードを引いてそれが何に見えるかをグループで話し合うゲームについてのセッションなど、様々な手技法に関する内容で、どれも楽しめました。

2.ネットワーキング重視の雰囲気や仕掛け

イベント自体、お祭りのような雰囲気で、卓球台が置かれたり、コーヒーやFinger foodのサービスがあり飲みながら食べながら参加者と交流することができます。
また、プロフィールシートがあって、それを壁一面に貼って、どんな参加者がいるのかを一覧することが可能です。
そんな雰囲気もあって、他の参加者に話しかけやすかったです。参加者は20代後半から30代のSDGCと比較すると若い人が多かったです。

Service experience camp2015

Service experience camp2015

Service experience camp2015

またレセプションは、会場から徒歩20分くらい歩いたところの、BCG digital Venturesで開催されました。
BCGという経営コンサルティングファームにおけるデジタル領域の課題解決に対して、顧客に求められるデジタルの製品やサービスをどう創り出すかをサポートする組織を新設したのがBCG digital Ventures。新設当初、経営コンサルティングの組織とデジタルベンチャーとでの融合は、組織文化の違いから大変だったそうです。その過程について、BCGを恐竜に例え、暴れまくりの恐竜を、どうデジタルベンチャーと共存できるようになったかのプレゼンで、盛り上がりました。

Service experience camp2015

二日目は、午後のキートークが始まる前、リフレッシュの時間ということでヨガ講師による10分ほどのミニストレッチの時間もありました。なんと、その講師の先生がベルリン在住の日本人の方。終わってからちょっとだけお話もでき、恐らく日本人は私しかいなかったので、ほっとしました。

Service experience camp2015

イベントの感想について、ジャーニーマップ形式でコメントを記述していくスペースもありました。マイナスの感情には、会場が寒い、といったコメントが書かれていました。

Service experience camp2015

SXCの最後には、キーノートプレゼン後、ラップアップとして今回の総括、そしてイベントボランティア紹介の後、参加者が全員で輪になってウェーブを5周くらいして終了。ものすごい一体感でした。

Service experience camp2015

このような雰囲気、仕掛けから、参加者間の距離感がとても近く感じました。

3.キートークとBar Campのバランスがよいタイムスケジュール

基本的にはBar Campセッション中心のイベントですが、ポイント的にキートークがあり、サービスデザインの先進的な事例や考え方についても触れることができました。
ひとつ印象に残った講演が、Louise Downw ‘Designing public services’
この講演の中で出てきた“Service design is the design of services.”は、サービスデザインとは何か?を説明する際に、すごくいい言葉だと思いました。どこまでのservicesを考えて、デザインするか?プロジェクトを立ち上げる際には、常に意識していたいことだと思います。

Service experience camp2015

とにかく刺激的だった二日間。このようなイベントを日本でも開催できたら、よりサービスデザインのネットワークが広がると思います。どんなカタチでできるか、ちょっと考えたいですね。
そして、今年、SXC2016は、2016年11月18日−19日にベルリンで開催されるようです。要チェックです。

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